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2009年5月号 自然遺産屋久島

必見ポイントを徹底ガイド
屋久島・知床・白神
自然遺産クローズアップ <屋久島>
文:八木孝
写真:西村光司、八木孝、アマナイメージズ、JTBフォト、編集部

読者アンケートで上位にランクインした自然遺産。いずれも日本の自然の豊かさが実感できるのは大きな魅力ですが、アプローチがしづらいという共通点も。そこで、必ず訪ねたい必見ポイントと、アクセスするためのコツや、現地で自然を満喫するための歩き方についてご案内します。

屋久島 【鹿児島県】

自然遺産 / 1993年登録 / 面積107.5km²

天を仰いでそそり立つ屋久杉の古木、深い緑に覆われた森。千年の森ならではの魅力は、自分の足で分け入って味わいたい。

千年杉の巨木と、苔むした太古の森

九州の最高峰は阿蘇でも霧島でもなく、実は屋久島の真ん中に聳える標高1936mの宮之浦岳である。周囲には千数百m級の峰々が連なり、「洋上のアルプス」と呼ばれている。屋久島はそれほど山が深い。というより山しかない。
周囲130km、面積500km²のこの島で、人々は「里」と呼ぶ沿岸部のわずかな平地で暮らしている。里の背後には「前岳」といわれる800m前後の山々が屏風のように屹立し、さらにその奥に、宮之浦岳などの「奥岳」が隠れている。

 

山々は屋久杉に代表される深い森に覆われている。屋久杉は島に自生する樹齢1000年以上の杉で、標高800〜1800mあたりに分布。推定樹齢7200年ともいわれる縄文杉は島のシンボルであり、ヤクスギランドには見事な美林が残る。
杉の寿命は一般に500年といわれるが、栄養分の乏しい花崗岩からなる島に育つ屋久杉は成長が遅い。その結果、木目は緻密になり、また樹脂を多く含むため、腐りにくく長生きするのだという。
さらに島を特徴付けているのは、平地から標高1000mにかけて広がる照葉樹林。また標高差2000mもある島では、亜熱帯から亜高山帯までの植生の垂直分布が顕著に見られる。

(後略)

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