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2009年6月号 いつか泊まってみたい懐かし宿

いつか泊まってみたい懐かし宿 21
ホテル・ドローム(北海道赤井川村)
文・写真:斎藤潤

 

白樺林に囲まれた、金鉱山の“夢”の跡。
北欧風調度と古道具が演出する独特のたたずまい

内部は嬉しい驚きの連続

ニッカウヰスキーで知られた北海道余市から南へ向かうと、山間の赤井川村にでる。そこから、白井川に沿って遡り川幅が広がったと思ったら、間もなく白樺林の間にエビ茶色の壁がみえた。
おしゃれな建物だが、なぜか郷愁が駆り立てられる。赤黒く錆びたトロッコに「DRÖM」の文字が浮き出ていた。スウェーデン語で夢という意味だとか。さらに建物の前の広場には、巨大なロボットのようなオブジェがあり、これもトロッコを組み合わせたものだった。
外壁は木と石をうまく使い分け、自然な風合いを醸している。ここって裏口じゃないよね、と思うような素っ気ない扉をあけると、嬉しい驚きが待っていた。
上へ登る階段の両側が白壁になっていて、窪めたスペースに農具などがインテリアとして美しく飾られている。登り切って右を向くとレセプションだが、またがらりと雰囲気が変わり、白木がふんだんに使われたウッディーな空間になっていた。古材らしきものも目につく。
ここにあった鉱山事務所などの古材を再利用したのだという。外のトロッコも、鉱山で活躍したもの。鉱山の古い看板や古道具もいい感じ。落ち着いたたたずまいのラウンジにも、古道具や本が並び静けさを演出している。そして、客室へ続く通路にトドメを刺された。なんと、坑道を模した造りになっていたのだ。

(後略)

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