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2009年7月号 ローカル列車 山陰本線

この夏乗りたいローカル線の旅
モデルコース
文:白川淳
写真:宮川透、レイルマンフォトオフィス

日本最長のローカル線
“乗り通し”の旅
山陰本線
[京都~幡生/京都府・兵庫県・鳥取県・島根県・山口県]

京都駅
0番ホーム端から出発!

 

車窓右手には果てなく広がる日本海、左手には名峰・大山(だいせん)を盟主に連なる中国山地の山並み。山陰本線は、美しい車窓を眺めながら、季節それぞれの旬な味、温泉巡りなど、旅の楽しさを満喫できる、全長673.8km(支線を除く)の日本最長路線である。
かつては全線を通して走った列車もあったが、山陰から山陽への縦断連絡に鉄道輸送の主軸が移った今、路線は寸断されて特急列車の走らない区間もできた。しかしそんな路線だからこそ、「青春18きっぷ」を使ったスローな旅に相応しい。

(中略)

山陰本線東部のハイライトは、ふたつの絶壁を結んで架かる余部(あまるべ)橋梁だ。1912年(明治45)に完成した11基の橋脚をもつ優雅な朱塗りの橋は、車内から眺める日本海のダイナミックな風景とともに長く愛されてきた。しかし残念ながら、2010年には新しい橋に置き換えられて消えてゆく。打ち寄せる波音を打ち砕くように、大きな音を立てて列車が通過する。この風景が見られるのも、あと僅かである。
鳥取では乗継時間を利用し、駅から徒歩3分の「駅前市場」(水曜定休)へと向かう。市場は夕刻には閉まるが、隣接する食堂では夜半まで鮮魚を格安で味わうことができる。初日の目的地・松江駅には夜9時過ぎに到着。駅前のホテルが今宵の宿だ。

(後略)

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