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2009年7月号 知られざる秘境 トカラ列島
皆既日食に湧く
知られざる秘境トカラ列島
文・写真:斎藤潤
東シナ海、屋久島と奄美大島に挟まれた海域に連なるトカラ(吐噶喇)列島が、注目を集めている。国内で半世紀ぶりの皆既日蝕を観測するベストスポットにあたるためだ。世紀の天体ショーに湧く、トカラとは、どんなところなのか。この機会に、知られざる秘境の魅力を垣間見てみよう。


村営フェリーが頼みの綱
今年の7月22日は、日本の小さな村、十島(としま)村(以下、トカラ)が一躍世界の注目を浴びることになるだろう。今世紀最長の皆既日蝕が観測されるからだ。トカラは、自然豊かな世界遺産の屋久島と、世界遺産登録を目指している奄美大島の間に位置する。
北から、口之島、中之島、平(たいら)島、諏訪之瀬(すわのせ)島、悪石(あくせき)島、小宝(こだから)島、宝島の有人7島と昭和45年まで人が住んでいた臥蛇島など5つの無人島が、南北160キロにも及ぶ海域に連なり1つの自治体となっている。島々への足は、村営フェリー「としま」のみ。
文化的には大和(本土)文化と琉球文化が混じり合い、自然科学的には温帯と亜熱帯の交わる場所で、貴重な動植物も多い。全島を合わせても人口600人ほどだが、文化・自然両面において、各島ごとに際立った個性があり、一島一国と称されるほど。
今回は世紀の天体ショーで偶然注目されるが、それだけで終わるのはあまりにも惜しい。一度訪れれば、日本にもこんな場所が残っていたのかと、驚きと郷愁が混じり合った感慨を抱くに違いない。
(後略)
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表紙写真:
只見線(会津桧原~会津西方)
レイルマンフォトオフィス





