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2009年8月号 夏こそ東京観光 浅草で味わう江戸の粋、東京の夏

夏こそ東京観光
取材・文:野村麻里
写真:松澤暁生

今も色濃く残る江戸情緒が味わえる浅草。比較的狭いエリアに集中している見どころと隅田川下りを、ゆったりと楽しむモデルコースをご紹介。

浅草散策モデルコース

浅草寺 → 仲見世 → 大黒家 天麩羅 → ふじ屋 → 梅園 →
スターの広場 → 観光船

浅草で味わう江戸の粋、東京の夏

 

江戸初期、浅草寺が幕府の祈願所と定められて以来、門前町として栄えてきた浅草。雷門から続く仲見世は浅草寺の表参道。日本でもっとも古い商店街のひとつである。浅草へ行ったら、まずは浅草寺へ向かいたい。仲見世を歩くと、さまざまな匂いがしてくる。きびだんごのきなこの匂い、天ぷらを揚げる胡麻油の匂い、甘い人形焼の匂い、そして阿形、吽形の仁王様が睨みをきかす宝蔵門をくぐれば線香の香りが漂う。
浅草寺への参拝がすんだら、あとは縦横に伸びる道を気ままに歩き回ればいい。土産物店、和風小物の店などいろんな店がひしめいている。食べる場所にも事欠かない。浅草に多いのは天ぷら屋、寿司屋、泥鰌屋。隅田川に面し、築地にも近い土地柄ゆえだ。
歩いていると道のあちこちが打ち水で濡れていて、ほっとする。「チリンチリン」という風鈴の可愛い音を聞くと暑さも少し和らぐようだ。
日が傾いてきたら夕涼みがてら吾妻橋の方へ向かってみたい。かつて大川と呼ばれた隅田川は今も悠々と流れ、川からの微かに潮を含んだ風が歩き疲れた体をねぎらってくれる。

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