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2009年9月号 城と城下町の歩き方 杵築城

城と城下町の歩き方
取材・文:牛島千絵美 
写真:笹山明浩

サンドイッチ型城下町が広がる
杵築城

大分県北東部の国東(くにさき)半島・南に位置する杵築(きつき)は、江戸時代の風情を残す城下町だ。その歴史は、応永元年(1394)に木付氏が築城したことに始まる。その後、正保2年(1645)に松平英親が3万2000石の城主となり、城下町としての発展を遂げた。町のシンボルとなるのは、守江(もりえ)湾の穏やかな海を眺めて立つ杵築城。城を中心に、南北の高台に武家屋敷が並び、その谷間に挟まれるように商人の町がある。全国的にも珍しい凹凸の"サンドイッチ型"城下町を形成。この町並みは、江戸時代に松平氏の下で整備されたものといわれる。

杵築の魅力は、江戸時代に造られた道が現在もそのまま生かされ、長い土塀や白壁、石畳、坂道が残っている町並みを実際に歩けること。車が入れないような小さな路地を見つけ、歩く楽しさ。坂道をのぼり、初めて発見できる町並みの美しさ。緩やかな傾斜の広い階段は、その昔馬や籠かきの歩幅にあわせて造られたものだったり、釘が1本も使われていない武家屋敷の見事さに感嘆したり。利便性を優先した現代の町では出合うことのない、歩いてこそ見えてくる風情や面白さがある。

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