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2009年9月号 旬の列車で旅しよう

旬の列車で旅しよう 11
真言宗の霊場に向かう登山電車
南海高野線
文・写真:松本典久
写真:レイルマンフォトオフィス

世界遺産に登録された高野山へ向かうのは、日本でも屈指の急勾配を行く"登山電車"。この夏新登場の観光列車もお見逃しなく!

 

新列車も登場した山岳ルート

弘法大師空海が修行の場として開いた高野山。真言宗総本山金剛峯寺を中心とした門前町として発達、日本仏教における聖地のひとつだ。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録され、海外からも大勢の観光客を集めるようになった。
この高野山への足となっているのが、南海電気鉄道の高野線だ。大阪の難波からは直通の特急「こうや」も運転され、およそ90分で高野山まで行くことができる。なお、電車が通じているのは極楽橋駅まで。ここからケーブルカーに乗り換えて高野山駅へと上がるのだ。
今年の夏からは橋本~極楽橋間に「天空」と呼ばれる観光列車も登場した。この「天空」を利用して高野山を訪ねてみよう。
橋本駅のホームで待つことしばし、緑に赤い帯といういでたちの「天空」が入線してきた。一般列車の先頭2両が「天空」で、この部分は全車指定席となっている。案内の女性係員に指定券を見せて車内に乗り込む。
まず驚かされるのは座席の配置だ。車両の中央部ではすべての座席が進行方向右側を向いて2列に並んでいる。実は橋本駅から先の高野線、車窓の見どころはすべて右側にあるのだ。このほか、畳敷きになったコーナーや吹きさらしとなった展望デッキもある。

(後略)

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