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2009年10月号 60歳からのハローワーク
60歳からのハローワーク[最終回]
シニア派遣
取材協力:中山大介((株)関東雇用創出機構シニア事業部部長)
文・写真:桶谷仁志
派遣関連の法律改正、少子高齢化の進展を背景にして、1990年代半ばから、多くの派遣会社が力を入れているのがシニア派遣である。登録し、採用されれば、現役時代のキャリアを活かし、新しい会社で心機一転、力を発揮することができる。経理、内部統制、ISO、特許など専門職のキャリアがあれば、比較的高給で働くことも可能。就業に必須の3大条件は、健康、パソコン、意識改革だという。
半年間でムズムズする?
いよいよ定年!もう会社勤めは十分だ。これからは、ゆっくり、自分の好きなことをするぞ。手始めに、夫婦で旅行に行こう!
こんなふうに自由を満喫し始めた男性の多くは、半年ほどたつと、ムズムズしてくるらしい。遊びには飽きて、会社で働きたくなるのだ。「長く会社勤めをしてきた男性は、会社が社会との接点で、安らげるコミュニティになっているんですね。だから、夫婦一緒に、何年も遊んで暮らせない。半年くらいで、当社に登録に来られて、(働かないと)病気になっちゃうよ、とおっしゃる方も多いんです」
こう話すのは、(株)関東雇用創出機構シニア事業部の中山大介部長だ。同社は人材派遣大手パソナのグループ企業で、シニア派遣が主力事業のひとつ。定年後に仕事再開を目指す人を含めて、40~70代のシニア登録者は約8000人を数える。
もっとも、登録者の半数以上は50代が占める。現役時代から早めに登録し、定年後のセカンドキャリアに備えるという人が多いのだ。複数の派遣会社に登録するケースも一般的だという。シニアの間でも、派遣は就業の選択肢のひとつとして、すっかり定着しているのである。「ただ、シニアの登録者は、若い人とは意識がかなり違いますね。仕事への価値観が多様化していて、自由な生き方、働き方を標榜する人が非常に多い。週に1日だけ働きたいとか、地域のNPOと並行して週2日だけ働きたいとか。田舎暮らし、海外暮らしの準備期間に、半年間だけ働きたいという人も多い。もちろん、フルタイムでみっちり働きたい人もいらっしゃいます。市場のニーズとのマッチングの精度が、若い人以上に要求されてきますね」
そんな難しさもあって、登録者のうち実際に働いているのは約1割、800人強だという。定職を持つ登録者も少なくないので、派遣としての稼働率は、まずまずの水準だ。
(後略)
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表紙写真:
白根の見える丘[群馬県尻焼温泉]
(松澤暁生)





