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2009年11月号 世界遺産を撮る

世界遺産を撮る 18
ケベック旧市街の歴史地区(カナダ)
取材・文:鵜木直子
写真:吉村和敏

大河のほとり、小高い丘に築かれた北米唯一の城塞都市、ケベックシティ。聳え立つ城、城壁、石畳の路地・・・。中世ヨーロッパの古都を思わせる街にはいつでも、どこにでも、シャッターチャンスが溢れています。

セント・ローレンス川を挟んだ対岸の町、レヴィ(Levis)に渡り、夕暮れのケベックシティを撮る。夕景の撮影は、太陽が沈んだ直後、空が完全に暗くなる前の黄昏時がベストだ。青い空を背景に、建物が肉眼で見える間に撮影したい。時間にして30分程度とあっという間なので、現地の日没時刻を事前に調べ、余裕を持って撮影地点に移動しておこう。ブレを抑えるために、三脚とケーブルレリーズ(リモートレリーズ)は必須。デジタルカメラなら絞り優先オートで、露出を変えて数パターンを押さえるとよい。レヴィへの船旅はフェリーでわずか10分程度。ロウワータウンのフェリー乗り場から、ほぼ30分おきに出ている

(中略)

城壁に囲まれた旧市街は、セント・ローレンス川のほとりの小高い丘の斜面に広がる。荘厳なカトリックの大聖堂が立ち並び、巨大な城(シャトー・フロントナック。実はホテル)が聳え、石畳の敷かれた小路には小さな店が軒を連ねる。川を睥睨(へいげい)するシタデル(要塞)を高台に構えた城塞都市は、北米大陸にありながらヨーロッパの古都そのものといった佇まいを見せている。

(後略)

撮影データ

PENTAX6×45N II/smc100~300mm F4.5/絞り優先AE/絞り F11 シャッター 8秒/露出補正なし/三脚使用/フジクローム ベルビア100

よしむら かずとし

'67年松本市生まれ。1年間のカナダ暮しをきっかけに写真家デビュー。海外のカントリーサイドの風景や人々の姿をメインに、自ら決めたテーマを長い年月をかけて丹念に撮影・取材し、作品集を出版。この10月、『「フランスの美しい村」 全踏破の旅』(講談社)、『Sense of Japan』(ノストロ・ボスコ)を上梓。'07年、写真協会賞新人賞受賞

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