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2010年1月号 冬こそ見たい、京都の世界遺産

冬こそ見たい、京都の世界遺産
文:八木孝(パーソナル企画)
写真:水野克比古(M)、中田昭(N)

京都市内には、世界遺産に登録された社寺が13ヵ所、点在しています。その中でも、冬だからこそ見ごたえのある社寺を、四季折々の表情を追い続ける、2人の京都在住カメラマンが厳選しました。

中田昭さん
京の雪は、時間とともに変化する風景の妙を

蒸し暑い「油照り」の夏、「底冷え」の冬。盆地の気候の特徴が最も現れるこの季節こそ、本当の京都に出会えます。例えば、冬の庭。木々が枯れると、庭の"骨格"が際立って、作庭者の意図がよくわかるようになります。社寺の建物も同様です。
また雪に恵まれたら、時間とともに変化する風景の妙を、ぜひ味わってほしいですね。白一色の別世界から徐々に雪が溶けて、色が見え出し、やがて現実世界へ戻されます。
個々の世界遺産の姿も話しましょう。雪に覆われた銀閣寺は、名前のとおり銀箔を貼ったように晴れやか。苔寺と呼ばれる西芳寺の庭園も、普段とは別の表情を見せます。苔は夢窓国師による作庭当初にはなく、のちに自然に生えたもの。その柔らかい緑の苔が雪に包まれると、庭は本来の修行の場としての厳しい雰囲気に一変します。雪がなくても樹木の葉が落ちた冬の庭では、小さな石組まで視界に入ってきますよ。

(後略)

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