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2010年1月号 生老病死の養生法
自分でできる生老病死の養生法 3 帯津良一
三大養生法 その2
気の養生
取材・構成・文:原 章
気功は中国4000年の歴史の評価に耐えてきたすぐれた養生法です。いろいろな功法がありますが、自分に合ったものを選んで続けて行えば、内なるエネルギーが高まり、外のエネルギーを体内に取り込むこともできます。
自己鍛錬法
養生とは自らの生命場のエネルギーを高めていくことで、心の養生、気の養生、食の養生が、3つの根幹となります。前回は心の養生を取り上げましたので、今回は気の養生についてお話ししましょう。
気の養生には、姿勢を調ととのえる「調身(ちょうしん)」、呼吸を調える「調息(ちょうそく)」、心を調える「調心(ちょうしん)」という3つの要素があります。この3つがそろっている気功、太極拳、ヨガ、座禅などが気の養生の代表的な行法(ぎょうほう)です。中でも気功は誰でもすぐに取り組むことができるので、私の病院では、がんの患者さんに大いに勧めています。
気功は「生気(せいき)を養うことを主な目的とする自己鍛錬法」と定義されます。「生気を養う」とは生命場を調え、そのエネルギーを高めることですから、気功は生命場のエネルギーを高める自己鍛錬法なのです。
気功との出会い
私は1980年に中国医学の可能性をこの目で確かめたいと思って訪中し、さまざまな医療施設を見学しました。このとき、北京郊外にある肺がん研究所で辛育令(しんいくれい)先生にお会いしましたが、これがその後の私の人生の方向を決定したとも言えます。肺がん治療の権威として世界的にも有名な辛先生は、こんな説明をしてくださいました。――肺がん研究所では、手術の際に鍼麻酔(はりますい)をすることを推進している。鍼麻酔を行う患者さんは手術の2~3週間前から「気功」をすることが義務づけられている。
「気功」という耳新しい言葉がなぜか私の心に響き、思わず、「それはどんなものですか」と尋ねていました。「気功は中国で昔から行われている養生法です。呼吸法のひとつで、心身をリラックスさせ、体内のバランスを整えて、鍼麻酔を効きやすくします。鍼麻酔だけでなく、治療後の再発予防、手術が出来ない人の治療法としても行われています」
辛先生によれば、広範囲に転移した肺がんの患者さんが気功でよくなった例もある。がんが消失したわけではないが、徐々に小さくなって、二年経った今でも元気に過ごしていると言います。その話を聞いて、私が求めていたものはこれだと感じたのです。
(後略)
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表紙写真:
上賀茂神社の楼門
(YASUO MUROTA / SEBUN PHOTO /amanaimages)





