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2010年2月号 龍馬躍動の舞台 港町長崎ぶらぶら歩き

龍馬躍動の舞台 港町長崎ぶらぶら歩き
文:北吉洋一
写真:宮地工

龍馬が青雲の志をもって疾走した港町、長崎。文明開化の礎となった港町のそこかしこに、坂本龍馬ここにあり!というその足跡を、感じることができる。龍馬が駈けた坂道を歩き、路地を抜け、老舗でひと息入れながら、長崎を歩いてみよう。

街を見下ろす龍馬像

坂本龍馬が初めて長崎の地を踏んだのは、元治元年(1864)2月のこと。当時、幕府の軍艦奉行の職にあった勝海舟に随行していた。龍馬は勝の私設秘書といった立場で、長崎で外国連合艦隊の長州攻撃調停という役を担っていた。この時の調停は不調に終わり、長崎滞在40日ほどで熊本の横井小楠を訪れた後、大阪に戻っている。
龍馬が長崎で盛んに行動を始めるのは、翌慶応元年、この地で亀山社中を起こしてからだ。亀山社中は日本で最初の商社といわれ、龍馬は海運業で一旗揚げようと目論んだのである。その背景には薩摩藩や越前藩、長崎の豪商たちがいた。長崎は鎖国の日本が唯一世界に向けて開いた窓である。日本を洗濯しようと意気込んでいた龍馬には絶好の活躍場所だ。彼は長崎から日本を変える気でいた。
長崎の龍馬散策はまず風頭公園の坂本龍馬像との対面から。この龍馬像は太い腕を持ち、いかにも意志が強そうだ。銅像を制作したのは長崎在住の彫刻家・山崎和國氏で、資金集めには長崎の龍馬好きが奔走した。土佐の桂浜にある銅像も若者たちが資金集めに走ったが、龍馬には愛好者を走らせる力がある。

(後略)

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