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2010年2月号 龍馬の青春を想い往く 東京古地図散歩
龍馬の青春を想い往く 東京古地図散歩
取材・文:北吉洋一
剣術を学ぶため江戸に出てきた龍馬。痕跡はほとんど残っていないが、当時の古地図と照らし合わせて往時を偲んでみよう。

坂本龍馬が初めて江戸にやって来たのは嘉永6年(1853)のこと。時に龍馬19歳。龍馬の青春を想う散策は、まず墨田区役所前に立つ勝海舟の銅像から始めたい。勝海舟こそ龍馬を開眼させた人物だ。幕臣であった勝の私設秘書のような役割で龍馬は世に出た。勝も龍馬も合理主義で組織に収まらない性格、一目で気が合った。日本を廻転させた出会いである。
勝海舟像と隅田川を挟んだ向こう岸から水上バスが出ている。続いて川面の風に吹かれながら浜離宮まで行こう。この水上バス、「竜馬」と名付けられた船も運航しているのがいい。
浜離宮は幕府の濱御殿だった所。幕府の海軍港が隣接していたので、勝に随行した龍馬がこの近辺の景色を眺めたことは間違いない。現在も浜離宮には江戸の名残がある。潮の香りが漂う庭園をのんびりと散策したら、ゆりかもめ汐留駅からお台場海浜公園駅へ。幕末に海上砲台として築かれた台場は、龍馬と直接の関係はないが、海援隊を率いて世界貿易を夢見た龍馬の海への想いを感じるにはいいだろう。
第三台場史蹟公園で幕末の江戸湾を幻視したら、ゆりかもめで豊洲駅、地下鉄で新富町へ。中央区を散策だ。とはいうものの、東京は関東大震災、太平洋戦争の空襲と、2度の災害に見舞われ、往時を偲ぶよすがは少ない。想像力をたっぷりと膨らませて歩くべし。新富町の中央区役所近辺は、土佐藩下屋敷があった土地。上屋敷は東京国際フォーラムの辺りにあった。
(後略)
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表紙写真:
坂本龍馬像(長崎市)
(宮地工)





