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2010年2月号 沖縄の聖地巡礼 東御廻り

路線バスと徒歩でゆく
沖縄の聖地巡礼 東御廻り(あがりうまーい)
文:武田ちよこ
写真:垂見健吾

沖縄に古(いにしえ)から続く聖地巡礼があるという。沖縄本島の南部の東海岸に沿った14の拝所を巡る「東御廻り」だ。琉球の神話をなぞる大切な場所らしい。しかも那覇市内から路線バスを乗り継いでぐるりと行けそうだ。さっそく首里からスタートした。

首里から南城市を目指しいざ東御廻りの旅へ

日本列島が冬型の気圧配置に覆われ、北海道に雪だるまマークがついた12月のある日。那覇の最高気温の予想は25度。「東御廻り」には絶好の日和になった。
スタートは首里城入り口脇にある園比屋武御嶽(すぬひゃんうたき)。朝8時過ぎに訪れると、すでに石門に向かって手を合わせている人がいた。工事関係者のようだ。このあたりの土地に手を入れる許可をもらっているのだろうか。
園比屋武御嶽は琉球王国の時代、最高神女である聞得大君(きこえおおきみ)や、国王が出かける際に安全を祈った大切な場所。私も手を合わせて旅の無事を祈り、いざ鳥堀バス停をめざした。
ところが鳥堀交差点に来ると、バス停がいくつもあって、どれが目的のバス停かわからない。近くにいた中年の女性に聞くと、「はあ、バスは乗らないから、わからないさ。たぶん、あっちじゃないかねえ。私も途中まで行ってあげましょうねえ」と親切なことこの上ない。だが。案内されたバス停は行き先が違うのだ。近くのお店の女性に聞いて、事なきを得た。
教訓。沖縄の人はまず路線バスには乗らない。だから、地元の人でもバスのことはほとんど知らないと思ったほうがいい。

(後略)

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