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2010年4月号 小湊鉄道 ゆる鉄各駅停車撮影旅行
都心から約1時間で日本の原風景にタイムスリップ
小湊鉄道 ゆる鉄各駅停車撮影旅行
[千葉県市原市]
写真・文:中井精也

内房線の五井(ごい)駅から上総(かずさ)中野駅を結ぶ小湊(こみなと)鉄道は、懐かしいディーゼルカーがのんびりと走る小さな私鉄。ここは鉄道写真家として全国を旅している僕が月に数回は必ず撮影に行くほど、お気に入りの路線です。ほとんどの区間は千葉県市原市を走りますが、東京からそれほど離れていないにもかかわらず、昔のローカル線の雰囲気が色濃く残されているからです。
五井駅のホームに立てば、「カラカラ」という懐かしい列車の音。車体には琺瑯(ほうろう)のサボが光り、車内に入れば今では貴重になった車掌さんがお出迎え。1700円の1日フリー乗車券を買って、ちいさな旅に出かけましょう。
列車は小さな駅に止まりながら山間部を目指しますが、どの駅も昔ながらの風情があり、車窓には里山の風景が展開します。その風景が一番輝くのは、桜が咲く春。菜の花と桜の鮮やかな色彩が、車窓を彩ります。足湯のある駅として知られる養老渓谷駅で下車して、温泉三昧もよし。終点の上総中野駅からいすみ鉄道に乗り継いで、外房に足を伸ばすもよし。列車が単なる旅の移動手段になりつつある今、目的地だけでなく旅の過程も楽しめる小湊鉄道の旅は、忘れがたい想い出になるはずです。
中井精也
なかい せいや●1967年東京生まれ。写真家。毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を連載中。JPS会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)事務局長。
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表紙写真:
東京空撮(松澤暁生)





