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2010年5月号 爽やかローカル線の旅
[帯広→富良野→旭川]
森をぬけて丘の町へ、
爽やかローカル線の旅
文:網野由利子、大司明子
写真:菅原誠人、レイルマンフォトオフィス
北海道の大風景の真っただ中を、ローカル線でつなぐのどかな旅。緑の森を抜け、彩り豊かな丘を越えて、十勝から富良野、旭川へ。初夏ならではの、気分爽快な汽車旅が楽しめます。

[帯広→富良野]
車窓に展開する屈指の大風景
スタートは十勝地方の中心、帯広。列車に乗る前に、全国でもここだけという「ばんえい競馬」を訪れてみたい。
サラブレットの倍の体重というばん馬が、鉄ソリを引きながら息を弾ませてコース上の坂を越える。見ているほうも自然に力が入る。1レースをじっくり楽しんだら帯広駅に戻り、特急「スーパーおおぞら」で鉄道の旅に出発。
30分ほどで、十勝平野のはずれにある新得(しんとく)駅に着く。新得は上質なソバの産地だ。帯広から各駅停車でスタートする手もあるが、特急で時間を稼いでおけば、食に美味しいそばが食べられるのだ。
ここからは普通列車の旅だ。新得駅を出ると、列車は進行方向を北から南向きへと変え、いよいよ狩勝(かりかち)峠にさしかかる。あえて九十九折(つづらおり)の鉄路を作ることで、難所へのアプローチを容易にしている。車窓には、草をはむ牛たちと日高山脈の山並みの美しいコントラストが広がり、さすがは"日本三大車窓"の眺望だ。
峠を越えた列車は山あいの静かな駅を通っていく。やがて国道と並走しながらゆるやかな下り坂へ。田畑が見え始め、南富良野町の市街に入ると、幾寅(いくとら)駅にさしかかる。ここは高倉健主演の『鉄道員(ぽっぽや)』の舞台になった場所。駅周辺には食堂や床屋のセットがそのまま残されているので、こちらで下車してじっくり見る行程にしてもいい。
(後略)
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表紙写真:
夕暮れの関宿(三重県亀山市)
(宮地工)





