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2010年3月号 解体旬書
解体旬書 5
野菜ブームに躍進する個性派
「新顔野菜」に注目!
取材・文:本城さつき
写真:鈴木陽介
野菜ブームの盛り上がりとともに注目を浴びている、耳慣れない名前の「新顔野菜」。海外からもたらされたり、国内で開発されたりと来歴は様々ですが、共通しているのはちょっと変わった外見や、思わず「へえ」と言いたくなるエピソード。おいしくて物語のある、新顔野菜の世界を覗いてみました。

「新顔野菜」とはどんな野菜?
ロマネスコ、スティックセニョール、プチヴェール・・・。いずれも、最近青果売り場で目につく珍しい野菜だ。「こうした"新顔"の野菜には、大きく分けて、ヨーロッパなどの海外からやって来た野菜と、日本国内の種苗会社によって生み出された野菜があります」(大田市場・東京青果担当者)。
例えば外来の野菜で既に"古顔"のものを挙げるなら、ズッキーニ。約20年前に本格的に国内での生産が始まった後、イタリア料理人気に乗って広まり、最近では一般家庭でも使われるまでに浸透した。東京青果の担当者によれば「この10年間でもっとも出荷量が伸びた野菜」だ。一方、種苗会社が生み出した野菜は数多いが、品種改良トマトもそのひとつ。日本の気候では育ちにくいイタリアの品種を、日本の自然環境に合うよう改良したシシリアンルージュなどが挙げられる。
50~60歳代が野菜に目を向け始めた
このところ新顔野菜が目立つようになった背景にあるのは、野菜への関心の高まり。メタボ対策など、健康を気にして野菜中心の食事に切り替えようとする人ももちろん多いが、それだけではないと東京青果の担当者は言う。「今、野菜はブームといえる状況だと思います。特に50~60歳代の人たちが肉を好んで食べる年代を過ぎ、野菜のおいしさへと目を向け始めた。野菜料理に本格的に取り組む飲食店も増えています」。野菜の味のよさに目覚めて積極的に食べる人が増えた分、新顔野菜が話題にのぼる機会も増えたという訳だ。
(後略)
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表紙写真:
不動桜(福島県郡山市)
(宮嶋康彦)





