ノジュール2月号
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思わず2〜3分立ち止って立ったまま描き上げました。大仏殿ははがきにはとても収めきれない大きさですが、どっしり感を出せたと思います。猊げい鼻び渓けいでは船に揺られながら両岸の岩を走り描きしました。切り立った渓谷のごつごつとした感じが線に出ています。描く環境が整っていないほうがその時らしいものが残るのです。空や海の青も、木々の緑も、空気や光、時期によって色が違います。だから多少道具が整っていなくても、その場でさっと色まで塗るようにしています。条件の悪い所で描くことが多いので、旅先では油性ペンや鉛筆を使うといいですね。「ヘタでいい、ヘタがいい」、絵手紙はそれに尽きます。不完全な方が面白い。描きこむことは時間があればいくらでもできますが、どこを捨てるかというのが大事です。外で描くのが初めての方なら、印象に残った木1本やベンチ1基、道祖神や郵便ポスト、ひと休みして食べたおだんごなど、ひとつの物だけを描くのもいいですよ。 (談)こいけ きょうこ●1953年、東京都生まれ。絵手紙の創始者である夫・小池邦夫氏とともに絵手紙の指導・普及に努め、現在は都内(吉祥寺・成城)で絵手紙教室を開催している。『はじめての絵手紙百科』『はじめての絵手紙入門』(以上主婦の友社)など著書多数。75nodule 2012 Februaryどっしりした構えの東大寺大仏殿絵手紙をぐっと引き立てる消しゴムハンコはぜひ作っておきたいどこを捨てるかが大事。飛行機は一部だけに雲も何もない富士山。「ものすごい省略画です」 船に揺られて描いた猊鼻渓。線もごつごつした感じ
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