ノジュール11月号
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29nodule 2012 November気兼ねなく泊まれるひとり旅歓迎宿 ホテルはツインやシングルなど少人数の客室が多く、ひとりでも比較的リーズナブルに、また週末でも気兼ねなく利用できるのが魅力だ。洗練された非日常の空間で優雅なホテルライフを満喫するもよし、駅近で利便性のよいビジネスホテルに泊まり存分に観光をするもよし、と旅の目的に合わせてホテルを選ぶことで、楽しみが広がる。 客室は基本的に人の出入りがなく、外界と遮断された自分だけの空間。セキュリティ面でも安心な上、外との関わり方を自分で調整できるのもいい。また、食事も気に入った外の店で食べることができ、ひとり旅特有の気まずさとも無縁だ。要望に応じてプランを使い分けできるホテルは、ひとり旅初心者にこそおすすめしたい。 旅館は、畳の上に大の字に寝そべったり、気兼ねなく浴衣で食事をしたり、広々とした温泉にのんびり浸かることができるのが魅力だ。日本ならではの和の空間で、日がな読書をするもよし、風呂や食事処で知り合ったひとり旅仲間と語るもよし。自分ひとりの自由な時間を満喫しよう。旅先での思いがけない出会いも楽しみのひとつだ。 客室の主体となる和室は、通常2〜4名用にできている。そのため、ひとり旅で泊まる時は、空いている平日やオフシーズンが狙い目。近年ではひとり旅歓迎の旅館も増えてきた。旅館に泊まるひとり旅のコツは「自分が宿に合わせること」。旅館それぞれの個性を楽しめてこそ、ひとり旅の魅力は一層増幅することだろう。むらた かずこ●旅行ジャーナリスト・コンサルタント。「旅で人・地域・社会が元気になる」をモットーに各種媒体で情報提供を行う。オールアバウト「旅の準備・お得・便利情報」ガイドいかど たかお●井門観光研究所代表取締役。関西国際大学准教授。観光地や旅館の活性化を手がけるかたわら、自らも宿を訪ね歩き「いい宿情報」を発信する。オールアバウト「旅館」ガイドひとり旅で泊まる〝ホテル〞の魅力ひとり旅で泊まる〝旅館〞の魅力30気ままなひとり旅では、楽しみのひとつでもあり、悩みのタネにもなる宿選び。ひとりでも心おきなく宿泊できる全国のおすすめホテル&旅館を、宿通の井門隆夫さん、村田和子さんの推薦で30軒まとめてご紹介します。選・文 井門隆夫・村田和子村田和子井門隆夫落ち着いた中嶋屋旅館(→P37)の客室※宿泊料は、=1人で宿泊した場合の料金、=2人で宿泊した場合の1名分の料金を表記しています。宿によりほかに入湯税・サービス料がかかる場合もあります。また、食事の場所を「各部屋」=宿泊部屋、「個室」=食事用の個室、「レストラン」「食事処」=大食堂の3つに分けて紹介しています。いずれも時期や時間帯で変動することもありますので、予約の際にご確認ください。

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