お知らせ 2014年2月28日

「都の桜、里の桜」を特集した『ノジュール3月号』のお届けを開始しました

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3月号の第1特集は「都の桜、里の桜」。毎年恒例のノジュール桜特集ですが、今回のテーマは「桜の歴史とニッポン人の物語」。日本人はなぜ桜を愛で、尊び、散りゆく姿に美しさを感じるのか? その理由を「都」「里」のふたつの視点から捉え直した特集です。

 

奈良、京都、そして東京と、都を彩った桜は、常に歴史を象徴するシンボルでした。その桜と花見の歴史を、「都の桜と歴史秘話」としてお届けします。語って頂いたのは、国文学者で桜文学評論の大家、小川和佑先生。5世紀に始まる最古の花見の歴史から、平安時代の嵯峨天皇の宮中花宴(神泉苑)や豊臣秀吉による盛大な花見(吉野、醍醐寺)を経て、江戸時代の8代将軍徳川吉宗による花見の大衆化(飛鳥山公園)へと至る歴史を、現在の桜の名所を振り返ることで紐解いていきます。

 

一方、里に咲く桜には、その土地に眠る伝説や里人たちに愛されてきた物語が宿っています。そんな桜にまつわる叙事詩を、「里の桜と精霊たちの八詩」としてまとめました。紹介していただくのは写真家の宮嶋康彦さん。三春藩主がこよなく愛した三春滝桜(福島県)や小学校の校庭に並ぶ樹齢110年の染井吉野の物語(茨城県)、坂上田村麻呂と恋人お玉の悲恋の桜木(山形県)など、桜にまつわる各地の伝承を写真と共にご紹介します。

 

人気のモデルプラン集は、「桜の名城」「お花見列車」「桜の名刹」の3大テーマで。大河ドラマ『軍師官兵衛』にちなんだ「軍師官兵衛の桜城」特集では、姫路城から龍野城への播磨桜城めぐりや、黒田家のルーツを辿る近江旅行、福岡城や中津城の桜まつり情報まで、盛りだくさんでご紹介しています。また、東の弘前・西の吉野として人気の高い2大桜まつりは、詳細な地図とともに歩き方や写真撮影のコツ、混雑回避のポイントなどを解説。このほか、「花見弁当」のルーツと変遷、桜をモチーフにした「老舗の桜菓子」、出かける前に知っておきたい「桜の基礎知識」など、桜尽くしの特集となっています。

 

第2特集は「奈良で出会う 鎌倉時代の仏像」。奈良国立博物館・学芸部長の西山厚先生による解説で、運慶、快慶に代表される鎌倉時代の名工による傑作仏像の数々を、迫力満点のグラビアでご紹介します。東大寺の「金剛力士立像」「地蔵菩薩立像」をはじめ、興福寺の「不空羂索観音坐像」「弥勒如来坐像」、円成寺の「大日如来坐像」、西大寺の「釈迦如来立像」などをご紹介しています。また、春の奈良恒例の、秘仏特別公開情報も一覧でまとめました。今春、神奈川県・鎌倉国宝館から奈良国立博物館へとやってくる「武家のみやこ 鎌倉の仏像」展の情報とみどころ解説も合わせ、仏像好きにはたまらない内容でお届けします。

 

このほか、第3特集「天上のオアシス、癒しの空中庭園へ」では、東京のオフィス街やショッピングモールの最上階に現れた緑の庭園をご案内します。丸の内オアゾや東京交通会館有楽町コリーヌ、新宿マルイ本館屋上庭園Q-COURTにKITTEガーデンなど、意外と知られていない、隠れた都心の憩いスポットを公開します。

 

連載は、エッセイ「旅の記憶」には、俳優・室積光さんが心に残るパプアニューギニアへの旅を、「世界遺産を撮る」では、写真家・富井義夫さんによる「バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」を、解体旬書では「ペットとの旅を愉しむコツ」を、紹介しています。3月の最新情報をお届けする「今月のお楽しみ物産展」や「おでかけニュース」も必見です。

 

ようやく寒さもひと段落し、少しずつ温かくなってきた3月。春を待ちわびつつ、2014年の桜旅計画を立てるのは“今”。ぜひノジュールをご活用くださいませ。